中国のスターたち 第五十七話
|
前回に続き、今回は中国の有名な男優を3人ご紹介します。 1 ) Jiang Wen チアン・ウェン ずば抜けた演技力で「中国の映画界実力派男優」 No 1の座に 20 年も座り続けてきた存在です。 86 年中国で大ヒット、日本でもロングランを記録した映画「芙蓉鎮」で、女優リュウ・シャオチンと主演した後、この大物俳優同士が恋に落ち、破綻していく話は中国の巷の大きな話題となりました。 近年、監督としてもその鬼才を発揮し、ヒット作を連発しています。彼が監督、主演した「鬼が来た」は日中戦争を描いた作品ですが、中国では上映禁止になり、映画活動も一時停止しました。この映画は海外で「魂がこもった」作品と評価され、カンヌ映画祭のグランプリを受賞をしています。 2 ) Ge you ガー・ユー ガー・ユーの人気度は中国ではいつもチアン・ウェンに次いで二位につけていますが、私個人的には、彼を中国のトップ男優と評価したいです。俳優の父親と脚本家の母親を持つ彼は 18 才の時、北京郊外の農村に下放し、約5年間豚の飼育係をしていました。 3 ) Liu ye リュウ・イエ 20 代の新人男優で、女優チャン・ツイーと中央戯劇学院の同級生。大学 2 年生の時、映画「那山、那人、那狗」(日本語は「山の郵便配達」)の主役を探していた監督がその「野生的な目」に見とれ、起用したのをきっかけに、いきなり大フィーバーしました。実はこの壮大な山景色をバックに、父子の感動物語を描いた映画は日本でもすごく高く評価され日本アカデミー賞を受賞、中国国内では最高映画賞(金鶏賞)を受賞したものの、映画館からの引き合いがなく、テレビで数回放映されただけでした。一昨年、リュウ・イエは香港アイドル女優スー・チーと共演した「美人草」で金鶏賞最優秀主演男優賞を受賞し、若い女性の中で多大な人気を博し、現在の中国映画界では輝かしいプリンス的な存在となりつつあります。 。 |